連日、秋田の熊騒動がテレビを賑わせていますが、本日は角館の武家屋敷通りの近く、大村美術館の防犯カメラに熊が映っていたとのこと。秋田県南で一番の観光地のその中心である武家屋敷近くで熊が出るとなると、観光客にも影響が出そうです。ただこの地区での熊出没は今回初めてではなく、過去に何度か同じ事態が伝えられています。湯沢市と反対に角館は横手盆地の北の端に当り、武家屋敷通り北の古城山や東に当る角館高校辺りには森があり、その先の森林につながる形になっていますので、熊が出やすい場所でもあります。
角館に限らず、秋田県に限らず、東北では一戸建ての住宅が多く、庭があります。特に古い家では、庭に1本柿の木を植えておくことが一般的だったようです。非常食にもなるし、秋の貴重な果物ですし、特に収穫後干し柿と云う形で冬の保存食物になります。雪国では冬になるとなにも採れなくなるため、秋に大量に実って、冬の間に保存が容易なものは、非常に貴重です。がっこ(漬物)しかり、ハタハタしかりです。
さらに、今年里に下りてきている熊の多くが子連れのようです。諸説あるでしょうが、ある専門家の話では、山では強いオスの熊が縄張りとして、少ない食べ物を独占しているため、弱い子連れのメス熊が子熊と共に縄張りの外に餌を求めて出てきているとの話。本当かどうかわかりませんが、納得のできる話です。このため一匹見たら他にも近くにいると思わないといけないようです。
また数年前に里に熊が多く出たときには、逆に山に熊がいないのでは?との噂もありましたが、この説では、山には強いオス熊が残っていることになりますし、そもそも目撃情報が山岳部で少ないのは、目撃する人がいないからであって、目撃情報がない=「熊がいない」というのは成り立ちません。
晴 3/15℃